鍵に関わるものたち
鍵に関わる物といえば、なんといっても「家」。家のメインゲートとなる「玄関」ではないでしょうか。
玄関の鍵
家の中には個人の資産があり、家そのものも資産となります。またプライバシーも守られる場所であり、居住者以外が侵入すると、たとえやましい目的がなくても正当な理由がなければ住居侵入罪にあたります。
家に入るための鍵は、居住者である自分と家族ぐらいしか持っていません。そんな身近な家の鍵ですが、当たり前のように昔から鍵穴に鍵を挿し込むタイプの物が使われています。
今の鍵の原点ともなるピン構造を持った鍵は紀元前2000年頃にはすでにあり、木製のかんぬきに木の棒を挿し込むかたちで開けていました。
今の鍵は当時と比べると随分小型化し、さらに複雑に。鍵の形はギザギザしていたり、楕円形の穴が開いていたりします。楕円形の穴が開いている鍵は近年誕生したディンプルキーというもので、ギザギザの鍵よりも耐久性があり、ピッキングが出来ない・出来にくい防犯性の高いものとなります。
最近建てられたマンションや住宅ではもとからディンプルキーがついているkとおが多くなりました。もし引越しで鍵交換するとなったときは、ディンプルキーへの交換がおすすめです。
デジタルロック
デジタルロックは時代とともに鍵の使われ方が変化し、より便利に、よりセキュリティ性を高めるために誕生したものです。
とくに大人数が利用するドアは、その人数分の合鍵が必要となりますが、誰かが鍵をなくしてしまったらどうでしょうか。1本でも盗まれてしまったら、鍵を交換するとまた全員分の合鍵を作ることになります。
また、何度も出入りするたびに鍵を閉めることがだんだんと手間に感じ、特に出入りの多いドアは開けっぱなしにされ、セキュリティ性もないに等しくなります。
そうした場所向けにデジタルロックは導入されています。
デジタルロックの特徴は「オートロック」。いちいち鍵を挿し込まなくても自動ロックされるため、セキュリティは万全。
さらに、鍵の開け方も手間がなくなり、たとえば番号を入力したり、カードキーを当てたりするだけです。鍵穴になかなか挿しこめなくてイライラせずに済みます。番号は忘れないように注意が必要ですが。
最近ではデジタルロックを多くの会社が開発し、機能を少なくした安価な家庭向けのものもあります。なんでもデジタル化していく時代の流れが、セキュリティと便利さの名のもとに、鍵にも来ています。
車の鍵
建物の鍵のほかにも、車やバイク、自転車といった乗り物も盗難対策や安全のために鍵がついています。
乗り物の鍵、特に車はどんどんスマートキー化しています。鍵を持って近づくだけでドアの鍵が開けられ、エンジンをスタートできる車種もあります。ですが実は、一見スマートキー化し鍵穴がなくなっているようにも感じますが、車のドアには非常用の鍵穴があり、その鍵穴はスタンダードなギザギザの鍵穴がついています(ウェーブの場合もあります)。
これには訳があり、スマートキーは電池が入っています。車もバッテリーが搭載されていますが、どちらかが電池切れ・バッテリー切れすると、スマートキーが反応せずドアが開かなくなってしまうのです。そうなると閉め出されてしまうので、必ずどこかに鍵穴がついており、スマートキーの中にある非常用の鍵を使って開けられるようになっています。
鍵はトラブルがつきもの
セキュリティのため、安全のために鍵はつけられていますが、鍵はトラブルもよく起きます。
先に述べた車のバッテリー切れによる閉め出しもそうです。家の鍵をなくした場合も閉め出されてしまいます。自分の家なのに入ることが出来なくなってしまうのです。
または、鍵穴側が故障したり、鍵穴と連動して動く錠前が壊れたりと、鍵は老朽化によって動かなくなることがあります。特に出入りが多いドア、見落としがちですがトイレも出入りが多いドアです。湿気の多い浴室のドア。こういった場所の鍵は壊れると閉じ込められてしまう恐れがあるため、閉まりにくさを感じたら交換した方がいいでしょう。
ガラスを割ると、交換費用が高い
もし開けられなくなった時、家の場合は窓の鍵を見て回り、合鍵を持っている家族に連絡する、といったことを試すでしょう。しかしどうしても鍵が無い場合、車の鍵をなくしスペアも持っていない場合、あなたはどうしますか?
無理やり入るとしたら窓を割る、鍵を壊すといった方法も考えられます。しかし、窓のガラスなどは交換費用が最低でも2万円はかかります。小さいガラスだからといって割っても、特殊な細いガラスなどは交換できずドアごと交換するはめになったケースもあります。
車のガラスはもっと高く、軽自動車でも5万円~7万円。本当に緊急時以外はガラスを割るという手段はとりたくないですね。
鍵穴を壊すと、時間と費用がかかる
家に入る方法として、鍵を壊すという手段をあげましたが、鍵は一見小さな部品にみえても、ドアの中に錠箱がおさまっており、簡単に壊せないよう頑丈に作られています。またネジを外せば取り外せるといった安易な考えのもと分解をしようとしても、鍵が開いていない状態で分解して開けることは、屋外からはまず難しいです。ドリルを使う手もありますが、錠前の構造を把握していないと、穴をあけたところでまず開きません。壊し方を間違えると、ドアに傷をつけてしまいます。
結局鍵を壊して開けるとしても、ガラス交換のようにあとから鍵を交換しなくてはなりません。だいたいの鍵の交換費用が15,000円~。防犯性が高い特殊な鍵の場合は、鍵穴が高いので50,000円以上かかることもあります。鍵を壊す方法は時間もお金もかかります。
では鍵を開けるにはどうしたらいいか、そうした時は鍵専門の業者に頼むことをおススメします。
鍵の業者「鍵屋」に頼む
車も家の鍵も開けられる鍵屋さんに頼むと、だいたいの相場は8,000円(出張費あり・出張費なしも合わせた平均)。
鍵を開ける時間は、ギザギザの鍵の場合は早くて1分ほど、防犯性が高いディンプルキーでも開けられるそうです。
鍵で困った時にオススメする鍵屋
補助錠対策、鍵を失くした時に鍵を開ける、鍵を作るサービスにも特化した専門業者さん「家の鍵交換に出張する鍵屋」
鍵をなくしていて家の鍵を交換したいとき、鍵屋ならその日に対応してくれるところもうれしいです。
鍵屋の探し方は、インターネット検索、タウンページ、104番案内、駅前にも看板を掲げている店舗があります。店舗型の場合、合鍵サービスのみ対応しているところもあるので確認が必要です。また、鍵の交換はできても鍵開けはしていない、車は対応していない、など出来るサービスが限られているところもあります。ひとまず電話をして、安心できるところを探して頼んでみてください。